荒川 利夫
(アラカワ トシオ)
-
1962年
埼玉県生まれ
-
2000年
写真展「木々の印象」
-
2002年
奥武蔵地方の撮影を開始
-
現在
飯能市在住、地方公務員
日本風景写真協会会員 埼玉支部
関東平野の西、平地から丘陵地、山地へと続く変化に富む地域が奥武蔵です。首都圏からも近くハイキングコースも数多くあり、週末にはハイカーで賑わいを見せています。
さて、奥武蔵は「身近な自然」が繊細且つ豊富であり、昔から生活のために大切に受け継がれてきた、田畑や山林等に先人の知恵や畏敬、やさしさと、悠久の山河に根付く普遍性を感じます。
昨今は、IT革命、産業技術開発が限りなく進化発展していく時代。そんな時代の中で、変わらぬもの、変わってほしくないものがあります。それは、いつまでも心に残るような童謡であったり、物語の世界なのかもしれません。
ここ奥武蔵は深山幽谷や秘境と言われる地域ではないが、箱庭的美の宝庫であり、人間の営みと自然のドラマが、静かに聞こえてくる里山なのです。
しかし、この里山も開発等による里山そのものの消滅、家庭用燃料の化石燃料化による利用価値の喪失などにより、人間の手が入らなくなり荒廃した雑木林、谷津田が多い。だが、そんな中でも田んぼへ行けばドジョウが泳ぎ、カエルが鳴き、トンボが飛び廻り生命感が溢れています。
先人たちから受け継いできたこの里山は、私たち世代の「借り物」であり、この「借り物」はそのままの姿で、そのままの真心で後世に永遠に引継いで行かなくてはならない故郷なのです。
