profile

高橋 由貴彦

(タカハシ ユキヒコ)

経歴

  • 1930年

    宮城県石巻市生まれ

  • 1954年

    東北大学工学部卒業

  • 1954年

    日本電気株式会社入社

  • 1968年

    株式会社東京クリエイティブ設立 同社社長
    写真家としても作家活動する(映画・ハイビジョンなどの演出・カメラマンも手掛ける)

  • 主要論文
    海からの星−最後の日本潜入者シドーティ (OLIVETTY SPAZIO)
    マテオリッチの世界地図「坤輿万国全図」 (OLIVETTY SPAZIO)
    天正少年遣欧使節とその時代 (OLIVETTY SPAZIO)
    ヴァチカン・オベリスクの移動 (OLIVETTY SPAZIO)
    「伊達政宗遣欧使節記」の訳述と考察 (OLIVETTY SPAZIO)
    支倉六右衞門と慶長使節 (教育研究)
    慶長使節 (本)
    伊達政宗と支倉六右衞門常長 (毎日グラフ)
    支倉六右衞門常長 (SUMITOMO NEXTAGE) ほか
    そのほかに、各地の「文化教室」で写真史、撮影法、暗室技法、 東西交渉史などを講ず。

  • 所属団体
    日本ペンクラブ 日本文芸家協会 日本海事史学会          
    日本写真芸術学会 日本写真作家協会 日本写真家協会 史遊会

  • TV出演
    NHK「支倉常長の足跡」(女性手帳)5回シリーズ 昭和58年
    NTV『サンファン・バウティスタ号東京に来る』 平成2年
    東北放送 「支倉常長の果てなき道」2回シリーズ 平成5年
    NHK おはよう日本『ローマ・キュリナーレ宮殿の壁画』  平成7年

  • ラジオ出演
    NHK第2「心の時代」“支倉常長へ信仰”  平成2年
    仙台放送「ウォーク・ラリー“ローマへの旅”(支倉常長)」平成7年

  • 監  修     
    仙台市博物館[支倉常長関係映像資料] 昭和60年以降
    石巻市サンファンバウティスタ博物館[使節船関係映像資料] 平成7年
    宮城県地方博覧会「ゆめ博」東西交渉映像資料 平成9年
    国際万国博覧会(セビーリア博)日本館「支倉など
     東西交渉映像関係映像資料」(ジェトロ) 平成6年
    国際海洋博覧会(ジェノヴァ博)
     「東西交渉映像関係映像資料」 平成7年

  • 文化サークル
    『東西交渉史』 講師(横浜)
    『写真発達史』(横浜)
    『マーブリングと装幀』(横浜)
    『和紙』(横浜)
    『東西交渉文化史』講演など(東北学院大)

  • 地方発信運動
    和紙による装丁とマーブリング (神奈川県・横浜市 婦人サークル)
    天正少年使節と中浦ジュリアン (長崎県・西海町)
    望月の文化遺産と花 (長野県・望月町)
    ふるさと散策と文化 (群馬県・太田市)
    真珠の精・水の精 (沖縄県・久米島)
    支倉常長の文化遺産 (宮城県・石巻市)
    帆船「サンファン・バウティスタ号の遺産」
       サンファン・ミュージアム(宮城県・石巻市)
    草木染め 文化サークル (神奈川県・横浜市 婦人サークル)

展覧会、出版物のご紹介

【著書】
写真集『秋篠寺』 S50・2  芸立出版
[今上天皇陛下 御架蔵]
[秋篠宮殿下 献上]
『ローマへの遠い旅』慶長使節と支倉常長の足跡  S56・12 講談社
写真集『上州ふるさと散策』1,2.   H1 〜2  群馬NEC
『スペインと日本』スペインの天正少年使節(共著) H元・10 日本書房
『歴史と遊ぶ愉しみ』(共著) H15   彩流社
『歴史に魅せられて』(共著) H17   彩流社
『新しいくらしかたのか・た・ち』(共著) H19  芸立出版

【写真展】
「秋篠寺」(昭和50〜52)東京、仙台など各地
「はるかなるローマ」(平成2〜6)東京、仙台、石巻
「支倉常長の足跡」(平成3)仙台国際会議場
「花」(平成16)横浜、長野(望月)     

メッセージ

私の写真観

 優れた写真には創造劇が存在します。
 写真家と映像との間には、そこまでたどり着いたというドラマがあります。このストーリーが写真を見るものに如何に印象的に語っているかで、写真の良否が決定すると私は考えています。
 アンセル・アダムスは、対象物に遭遇して、どんなレンズでどんな処方で、どのようなフィルターをどのように利用するかを彼の著書『エグザンプル』の中で触れ、この所作をイメージ・マネージメントと称し、彼はそれを如何になされたかによって作品の価値がガラリと変わると力説しています。そしてそこに創造劇があるといっています。
 わが国には幕末に写真術が入ってきました。対象物を有りのままに描写するこの新技術に、誰しも度肝を抜かしたに違いありません。写真にとられると生き肝をも抜かれるという笑えない話もつい先頃までまことしやかにいわれていました。日本では戦前まで、誰もがなんらかの恐怖を抱いていたことを私も覚えています。明治初期に、「わしゃ写真にたたられた」と絶叫して息たえた人物のエピソードが書物に述べられています。
 それ程の描写力を誇った写真は、光さえ伴えば森羅万象の瞬間現象まで記録できるまでに成長し、最近の電子応用の方式にその効果が倍加しています。さらに光そのものに結像を求めた「ホログラフィー」などと新しい方向も求められ始めています。
 ニューヨークのテロ現場、決定的瞬間のような緊迫感、あるいはスポーツや自然美の映像紹介などの描写に写真の威力が遺憾なく発揮され、これを肯ぜない人はもはや存在しないでしょう。
 いま写真の歴史170年を振り返ってみて、すでに初期のダゲレオタイプの中にこの卓越の描写力を見出すことができます。例えば銀板に浮かぶ人物像のダゲレオタイプを凝視すると、本当に今そこに人がいるという錯覚さえ覚えるほどのリアル感があります。
 近代リアリズム文学最大の作家バルザックも
「万物の形貌というものは、本来、影のような映像の層が無限に重なって、それがまた無限に薄い膜で幾重にも包まれて出来ているものなのである…。(写真とは)人体の薄い膜の一枚に焦点を合わせて、それをつかんで、引き剥がして、用いることなのである。」(小沢秀匡訳)とのべています。
 写真とはそれを構成する多重の中の一枚をどのように取り出すかで、記録にも、報道にも、また芸術にもなるものなのであると、私は考えます。
 『静謐さの残照』も、そのように重なる動勢をはがした一枚なのであります。

作品


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